「この改善で、いくら売上が伸びそうか」を金額で示すのが本ツールの中心です。その数字が信じられなければ意味がないので、計算方法をすべて公開しています。式は1本、仮定は1つだけです。
検出のしかたが違っても、金額の作り方は変えません。この4つを掛け合わせると、カードに出ている金額になります。
あなたのサイトの実測値に届いていない件数
そこから購入に至る割合(実測)
あなたのサイトの実測値
取り組んでも全部は取り返せない前提
掛ける相手は3つとも「あなたのサイトで実際に測った数字」です。業界平均や外部の調査結果は、金額の計算には一切使いません(理由は下記)。
実際に稼働しているECサイトのカードです。「商品ページからカートに入れる人の割合が、前の期間より落ちている」という指摘です。
この判定は 11,859件のイベントにもとづいています。
電卓で 379 × 49.9% × 3,066 × 30% と入れると ¥173,953 になります。グレーの細字までカードに出ているので、「379件はどこから?」「49.9%はどこから?」も1段手前まで遡れます。
「不足量」を出すには何かと比べる必要があります。その比較相手を、外から借りずに、すべてあなたのサイトの実測値から取っています。
「モバイルのCVRが4.4%、PC等は14.0%」。同じサイト・同じ期間・同じ計測なので、条件が揃っています。
「先月は26.8%だったのに今月は23.6%」。前の自分に戻すことが目標なので、達成できる根拠があります。
「このキャンペーンだけCVRがサイト平均の半分」。平均並みが目標です。
「新規客のCVRがリピート客の3分の1」。同じ商品を同じ価格で売っての差なので、伸びしろが見えます。
「表示速度が0.1秒速いと売上が8.4%増える」といった有名な調査結果があります。こうした数字を掛けて金額を出すことは、あえてしていません。
外部の係数を掛けた瞬間、「その8.4%はどこから来たのか」を確かめる手段がなくなります。出典を書いても、その論文があなたのサイトに当てはまるかは誰にも分かりません。
「0.1秒で+8.4%」を5.4秒の改善に当てはめると +453% になります。狭い範囲で測られた関係を広げると、こうして壊れます。自分のサイトの数字なら「さすがにおかしい」と気づけますが、借りた数字では気づけません。
「カート放棄率の業界平均70%」と、あなたのGA4の数字は、そもそも分母の定義が違います。CVRも直帰率も、ツールと会社でバラバラです。自分の他デバイス・前期となら、定義は完全に一致します。
ただし、業界の知見を一切使わないわけではありません。「なぜその改善が効くのか」の説明や、注意を向けるべき基準としては積極的に使っています。たとえば Google が定義する表示速度の目標値(LCP 2.5秒)は、測り方まで標準化されているので目標として画面に出しています。数字はあなたの実測、理由は業界の知見、という分担です。
「見込み」を名乗るのは1種類だけです。残りは事実の提示で、約束ではありません。
上の式で出した、取り戻せる売上の見込み。これだけが「見込み」です。必ず「回収率30%想定」と併記し、根拠の表を開けます。
実額です。見込みではありません。「このページに、いまこれだけの売上が懸かっている」という事実を示します。
前の期間からの増減です。取り戻せる額ではありません。セール直後の反動なのか本当の不調なのかはデータから決まらないので、事実だけをお渡しします。
根拠のある金額を出せないカードは、数字を出しません。指摘と事実だけを示します。
どんな数字を出すかと同じくらい、何を出さないかが大事だと考えています。以下はいずれも、計算式としては作れるものの、根拠を説明できないので出していません。
表示速度スコアは複数の技術指標を合成した点数で、「量」ではありません。売上に掛けても金額にはならないので、速度のカードは「このページの売上」という実額だけを出します。直す優先順位づけには従来どおり使っています。
「1注文あたり1.3点未満なら併売の余地あり」といった線は、注意を向けるための判定基準であって、「1.3点まで上げられる」という根拠ではありません。流用すると金額が根拠を失うので、この種のカードは金額を出しません。
セール直後の反動、新商品発売後の落ち着き、在庫切れ、商品名の変更 ── 減った理由は様々で、取り戻せるかどうかはデータから決まりません。符号つきの事実としてお見せします。
判定の元になる件数が少ないと、割合が不安定になります。そのときは金額を出さず、件数などの事実だけを示します。読めなかったものを、読めたふりで数字にしません。
不足量・通過率・客単価はすべて実測ですが、「そのうちどれだけ実際に取り返せるか」だけは測れません。ここに30%という保守的な仮定を1つだけ置いています。カードには必ず「回収率30%想定」と書いてあるので、実感と違えば読み替えてください(半分だと思えば半分に、もっといけると思えば増やして構いません)。
この30%は、いずれ仮定ではなくします。当社は自前の計測基盤を持っているので、「モバイルの表示速度を改善したサイトで、実際にCVR差の何%が埋まったか」を複数サイトで実測できます。そこまで到達すれば、見込み金額から仮定がゼロになります。外部の調査を借りていては到達できない場所で、ここが当社の一番の強みだと考えています。
いいえ。改善したときに見込める規模の目安です。だからこそ、どう計算したかを全部公開しています。数字そのものより「その数字がどこから来たか」を見て判断してください。
なりません。同じ訪問者が複数のカードに数えられている(例: モバイルのCVRとカート導線は同じ人を含む)ため、単純に足すと重複します。優先順位を決めるための目安としてお使いください。
2026年8月に計算方法を作り直し、根拠を説明できない金額を出すのをやめました。以前より小さく出るカードがあります。かわりに、出ている金額はすべて画面の数字だけで検算できます。
根拠のある金額を作れないカードです。指摘としては有効なので、事実だけを示しています。無理に数字を捻り出さないのが本ツールの方針です。
現在は全カード共通の30%です。読み替えていただく前提で必ず明記しています。今後、サイトごとに設定できるようにする予定です。
本ページの内容は現在の実装に基づいています。計算方法を変更したときは、このページも更新します。 プライバシーへの取り組み